2月8日、銀座「鳩居堂四階画廊」で開催された米山さん(5回)が所属される藤華会書展に行ってきました。30歳代は、夜な夜なほっつき歩き呑んだ暮れていた銀座ですが、久しぶりのこと。ましてや昼間、全くのオノボリさんです。4丁目銀座線出口の階段を上がったところが鳩居堂。記憶にはあったのですが迷ってしまいました。さすが鳩居堂・・・店に入ると一階二階は、求める人、見る人お客様で溢れています。
さて、書展。米山先輩は、風雅和歌集から撰した藤原定家(ふじわらのさだいえ:1162~1241。新古今風を代表する歌人)の和歌。
冬路行く 雁の羽風の匂ふらむ 梅咲く山の 有明の空
青みががった薄鼠色の和紙に淡い墨・・・和歌がそのまま景色となって目に浮かんでくる素敵な作品でした(先輩に分かったようなことを言うなと叱られそうですが)。
書とは、「詞」を選ぶこと。「詞」に合わせて紙を、そして墨の濃さ、書体、配置、装丁をマッチさせる総合芸術だということを実感。ありがとうございました。 (文責 栗原)